オーベルズはダレスバックから小物アイテムまで手縫いと手編みの革工房です

コードバンは、使い始めはやや固めでしっかりしているという印象があるかもしれませんが、使い込むごとになじんできて、その色合いとしっとりした趣が個性的に変化し、そこがこの革の大きな魅力の一つです。お手入れすることで、革はそれに応えてくれて、まったく違う表情を見せるので、愛着を持つ甲斐があるというものです。

普段のお手入れは、力を入れてゴシゴシ磨くのではなく、乾いたやわらかい布などで、やさしくホコリなどを落としながら、何度もなでるようにして拭きあげてください。また、保管場所を考えて湿気を逃がすのも日常的なお手入れとして必要です。

１カ月に１回程度、ワックス系やクリーム系のマイルドな油分を補給します。

Obells では collonil のプレミアムディアマント（シダーウッドオイルベース）の後継クリームである 「1909 シュプリーム クリームデラックス」を愛用しています。

乾いたやわらかい布に少量のクリームを取り、布全体になじませ、すばやくコードバンの広範囲になじませるように薄くのばしていきます。１～２分待つことで薄くのばしたクリームを染み込ませ、栄養分が染み込んだら何度もやさしくなでるようにして拭きあげてください。ご自分のツメで革の表面を傷つけてしまわないように、軍手や柔らかい手袋などを着用してお手入れすると、さらに安心です。

油分の補給は、革に大きなダメージを与えないためにも、優美な光沢を保つためにも、大切なメンテナンスです。また、表面に傷をつけてしまっても、油分を補給することで、ある程度目立たなくなり、経年変化とともに、そのキズまでもが革全体と調和して、味のある趣になっていきます。

末永く愛着をもってお手入れすることで、ご自分だけの逸品に仕上げてください。